遊んで、笑って、心をほぐした3時間。ドラマワークショップ@村岡庵

5月19日(火)、松本市内の村岡庵にてドラマワークショップを開催しました。

村岡庵は、「異空間大人食堂」という大人のための食堂を主宰している場所です。子ども食堂という言葉はすっかり広まりましたが、「まずは大人が元気に幸せになろう」という視点で村岡さんが立ち上げた交流の場で、県外からも参加者が集まり、村岡さん自身も各地で活動を広げています。

「まず自分を満たす」という考え方——いわゆるシャンパンタワー理論ですね——これは私がつなばでやっていることと、すごく重なっています。自分が幸せでいれば、自然と周りにも優しさや温かさが広がっていく。そういう共通の信念があったので、村岡さんからお声がけいただいてすぐに開催することが決まりました!


ドラマワーク参加のハードル

実は、ドラマワークに興味を持ってくれる人はけっこういます。でも実際に参加するとなると、ぐっとハードルが上がる。「日程が合わない」という理由が一番多いけれど、それ以上に「具体的に何をするのかわからない」という気持ちが、足を止めているんじゃないかと感じています。

だから今回参加してくれた村岡さん始め5人のみなさんには、本当に感謝の気持ちでいっぱいです。

この記事を書くことで、「具体的に何をするのかわからない」というハードルが少しでも下がったらいいな、という思いも込めて、当日の様子をお伝えします。


まず最初に、”おやくそく”を

当日は10時スタート。まずスライドを使って「ドラマワークとは何か」をお伝えするところから始めました。

▶ 上手に演じる必要はありません
▶ 正解・不正解はありません
▶ 評価されることもありません

これはドラマワークでいつもお伝えしている”おやくそく”です。
最初にこの3つを共有しておくことで、参加する方が安心して場に入れるようになります。


当日のワークをご紹介

当日体験してもらったワークを一部お伝えしますね。

ウォームアップ:ニックネームトス

まず最初は、ニックネームをつけるところから。自分で好きなニックネームを決めて、架空のボールをパスしながら名前を呼び合います。名前を呼ぶ、呼ばれる。それだけのことなのに、場がじわじわと温まっていくのをいつも感じます。

●プレゼント交換

2人一組になり、まず一方が相手に架空のプレゼントを渡します。受け取った人は、考えすぎずぱっと思いついたものをプレゼントの中身として相手に伝える。渡した人はその答えを受け取って話を広げていく——という即興のやりとりです。

プレゼントの中身は渡した本人も決めていません。受け取った相手が決めるんです!

これ、実はつなばコラムでも紹介した「Yes, and」そのものです。(Yes, andについてはこちらのコラムをどうぞ)プレゼントを受け取る(Yes)→何をもらったかを即興で思いつき、相手に知らせる(And)→それを聞いた相手がさらに話を広げる。このやりとりの中で、お互いが何に興味があるか、何が好きかが自然と見えてきたりもします。

それに何度もやりとりするうちに、架空とはいえプレゼントをたくさんもらえるので、単純に楽しい(笑)。

●サ行禁止

サ行(さ・し・す・せ・そ)の言葉を言ってしまったら、何か理由をつけて退場。そして別の誰かが他の役柄になって登場する、というのを繰り返すワークです。今回は「居酒屋」と「歯科医院」という2つのシチュエーションでやってみました。

これが想像以上に盛り上がります。サ行を避けようとすると言葉が詰まる。焦る。笑いが起きる。制約があるからこそ、とっさの判断力と発想力が引き出されるんです。グラフィックにも「瞬発力」という言葉が残っていました。

ピクチャー

「公園」というお題なら、公園にあるものになりきってポーズを取ります。ベンチでも、木でも、噴水でも、誰でもいつでも自由に。決まった順番はなく、気が向いたら入っていく。

バラバラに静止した人たちが、気づけばひとつの「場面」になっている。そこに物語が見えてくる瞬間があって、私はこのワークが好きです。

●アンクルBob

3人一組になり、2人が場面と役柄をこっそり決めて演じ始めます。残りの1人は、その会話のやりとりから「自分はどんな役割なのか」を推測し、推測した役柄になりきって入っていく。

「相手を読み取ろうとすること」——これがこのワークの核心です。言葉だけでなく、表情、間、空気感を全部使って相手を感じようとする。ドラマワークで一番伝えたいことが、このワークに凝縮されている気がしています。

最後のワークだからかもしれないけれど、アンクルBobでは前のワークとつながる瞬間がよく生まれます。サ行禁止で登場したキャラクターがひょっこり顔を出したり、さっき爆笑した一言がまたここでも出てきたり。ワークを飛び越えてつながっていくその感じが、みんながこの時間を楽しんでくれた証のように思えます。

実はここで紹介したワーク、それぞれ違うように見えて、根っこはどれもYes, andでつながっています。


ワークを振り返って

笑いが止まらないシーン。誰かが何かを表現して、それが場にパッと広がる瞬間。ワークの途中と最後に振り返りの時間を設けて、そこまでやったワークの感想や気づきを話してもらいました。私はその言葉をグラフィックとして描き留めていきました。「やっても大丈夫」「素になれた」「久々に大きく笑った」——みなさんがワークしながら感じ取ったことをたくさん聞かせてくださいました。

「最初よりもつながった」「対等」。こういう言葉が自然と出てきたとき、ドラマワークの効果が発揮されていると感じます。


村岡さんのランチで振り返り会

12時からは、村岡さん手作りのランチで振り返り会。

伝説のお稲荷さん(2種)と豚汁。体にしみる美味しさでした。ワークの余韻のまま、それぞれが感じたことを言葉にしていく時間も、この場ならではのものでした。

「またやりたいね!」という声が出てきたので、この場ですぐに次回の開催日程(9月4日(金))が決まりました♪


まとめ

お腹の底から笑って、遊んだ3時間。大人ことこうした「遊び」の時間が必要です。

ドラマワークは、自分への発見が多いものです。今回も、「失敗すること、間違えることにこんなに抵抗があったんだ」と気づいた、という参加者の声がありました。聞いて頭で考えたり想像したりするのと、実際に身体を動かしてなりきって声を出すのとでは、得られる体感が全然違います。行動しないと得られないこの感覚が、とても貴重だと思っています。

私はドラマワークの時間に、ふと子どもの頃のことを思い出します。公園でたまたま居合わせた、全く知らない子たちと遊んだ記憶。その子がどこの学校に通っているかも、何年生かも、名前すら知らないのに、気づけばものすごく仲良くなって、夕方になるとバイバイする。「またねー」って言いながら、約束なんてしていないけれど、またこの時間を共有したいねという気持ち。連帯感や高揚感、仲間意識、そしてちょっとした達成感が混ざり合ったような、気持ちの深い部分でつながっているような、あの感覚。

ドラマワークの場には、あの夕方バイバイする前の感覚があると思っています。だから、まず一度体験してみてほしいと思っています。

★次回の村岡庵での開催は9月4日(金)10時〜13時です!
ぜひお気軽に遊びにきてください♪ 
お申込みはこちら▶ https://forms.gle/81BgGMjWYo15W5LP8

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